コレクション: 竹との出会いとその魅力

竹との出会いとその魅力

私が竹に惹かれたきっかけは、竹林から国産メンマを作られる活動がテレビで紹介されていたことです。

その活動に感銘を受け、早速試してみた結果、美味しいメンマが出来上がりました。

「もっと竹を利用し、環境を守る活動をしたい」と竹林について調べてみたところ、近所に管理が必要な複数の放置竹林があることがわかりました。

また、国内にあるたくさんの自治体が竹害(竹による害)の改善を必要としていることを知り、中でも私は福岡県の「幼竹」に注目し、メンマに加工することで竹林の拡大を防ぐ【純国産プロジェクト】に参加しました。

プロジェクトには現在、全国62団体が参加しており、広島県の主要メンバーの元で竹林整備のノウハウやメンマの製造方法、竹チップ、竹炭の作り方を学びました。

かつて日常的に使われていた竹製品。今ではそのほとんどがプラスチック製品へと変化していきましたが、結果、放置竹林が増え、その土地の地盤が緩んだり、生態系を破壊したりなどといった環境問題の原因となっています。

竹の魅力はその生命力にあり、成長速度はなんと1日で1メートル以上。きちんと整備さえすれば、竹は無限の可能性を秘めた、持続可能な資材です。

竹林ではカブトムシの幼虫やさまざまな虫に出会えることがあり、生命の循環を感じます。 竹に夢中になればなるほど、自身の活動が必要とされていることを実感します。自分の活動が必要とされる喜びを感じられる仕事ほど楽しいものはありません。まさに竹との出会いが私の人生を一変させてくれました。

竹は古来、日本人の生活に密接に関わり、生活や身近な道具、日用品として重宝されてきました。「松竹梅」の一つとして縁起が良いとされ、お正月の門松や七夕の笹飾りなども有名です。

縁起物としての竹。インテリアとしての竹。資材としての竹。竹って本当に興味深いんです。

竹林問題が顕在化する中、【竹のSUMiKA】は、竹と向き合い、その魅力と可能性を追求し続けてまいります。